Flying Disc 第3章

ゴング・ライブ編

GONG LIVE RECORDINGS

ゴングのライブ演奏は次々とCD化されています。まだ未入手のものもありますので タイトルだけリストアップします。なお「ライブETC...」と「生誕25周年ライブ」などについては、私の厳密な分類からすると「基本編」に含まれるのですが、わかりやすくす るため、こちらで紹介します。


GONG Live etc.(1977)
(Virgin VIP9901-02/LP,CDVM 3501/CD)

黄金期のゴングからアレンが抜け、ジリが抜け、ヒレッジが抜け、ゴングが細分化されていた時期にヴァージンがリリースしたライブ音源LP2枚組。演奏内容的には非常にクオリティの高いものであるが、いたるところで編集(サックスやギターソロのカット)されてる。そういう理由ではないが、アレンらはこの音源のリリースが気に入っておらず、ヴァージン社長に抗議して「Est Mort」を出したとのこと。

内容的にはゴングがもっとも乗っていた、73年から74年までのライブとアレンが抜けた直後の75年9月の演奏が収録されている。別レーベルから後でリリースされることになる、完全版のものとラップするが、珍しい未発表音源としてシングル用の2曲がボーナストラック的に入っている。ということで、ゴングファンとしては、かなり必須の1枚(2枚?)であろう。

LP盤ジャケットは、LP時代の1手法であるクリヌキジャケットになっている。すなわちくり貫かれた部分から、インナースリーブの写真集が覗き見れるという好奇心をソソルものである。このインナーの写真集がまた凄い。ステージの写真が主であるが、かなり大きいホールや野外のステージに超満員の観客らが盛り上がっている様子が捉えられており、当時のゴングの人気もたいしたものだったことがわかる。

Line-Up A:

Line-Up B;As for Line-Up A without Pierre and with: Line-Up C; 特記なき限りは上記ラインナップAの最強のメンバーの演奏である。8〜11トラックはラインナップB、13以降がLPで言うところのSide-Dにあたり、アレンとジリがバンドを去った後のラインナップCによっている。
  1. YOU CAN'T KILL ME/殺せない(Allen)
    Mantraから出されている"Live au Bataclan 1973"のライブと同一音源だが、中間部ギターソロが割愛されている。

  2. ZERO THE HERO & THE WITCHE'S SPELL(Allen-Tritsch)
    これも同上Bataclanと同じ音源である。こちらはサックスソロがカットされている。

  3. FLYING TEAPOT(Allen-Moze)
    1973年9月Edinburgh Festivalでのライブより。ここまでがLPのA面にあたる。

  4. DYNAMITE/I AM YOUR ANIMAL(Smyth-Tritsch) ゴング初期の傑作も何度も演奏された結果、完璧度を増し、中間部の即興演奏も 安定しているが、ジリがもう少し出て欲しいところ。しかし曲の構成的にはほとんど変わっていないんだねえ。

  5. 6/8(Coit) 前の曲からメドレーで次の曲にうまくつなげている。Malherbeのソプラノが心地よいジャズ風味の曲。

  6. EST-CE QUE JE SUIS(Allen) 後出の音源集などにより、かなり古い曲であることが判明した、フランス語の明るい曲。 中間部のブレークは極度に遊んでいる。エンディングはくしゃみ。 ここまでが1973年8月ROANNEのCLUB ARC-EN-CIELでのライブ。

  7. OOBY-SCOOBY DOOMS-DAY OR THE D-DAY DJ'S GOT THE D.D.T. BLUES(Allen)
    これが問題の未発表曲で、1973年6月にトップ40狙いのシングル用にマナースタジオで録音したものらしい。軍楽隊風に始まる内容的にはヒッピー最後のふざけた反戦ソングって感じ。 ギターソロ辺りからかっこよくなるんだが、エンディングは又しても全員のクシャミで終わる、という締まりのないゴングらしいコミカルな雰囲気が最高。(註:CD盤においては、このトラックは1枚に収めようとした収録時間の関係で、「エンジェルス・エッグ」に移されている。)

  8. RADIO GNOME INVISIBLE(Allen)
    ここからラインナップBによる1974年1月のBBCスタジオライブ。次の"Oily Way"とともに、 後に発表されるPeel Sessionsとラップする内容。 イントロの語りはアレンの姿が目に浮かぶようだ。

  9. OILY WAY(Allen-Malherbe)
  10. OUTER TEMPLE/外なる神殿(Blake-Hillage)
  11. INNER TEMPLE/内なる神殿(Allen-Malherbe)
  12. WHERE HAVE ALL THE FLOWERS GONE(Coit)
    もうひとつの未発表スタジオ音源がこれ。YOUセッションの最後にシングル用に録音されたが、ギターソロが間違っていて未完成とジャケに書かれている。ラインナップAによる。Tim Blakeがハーモニカを吹いている。タブラは誰だ?

  13. ISLE OF EVERYWHERE/エヴリウェア島(Coit)
    さて最後の4曲は1975年9月ロンドンはMarquee Clubでのライブで、アレンやジリが抜けたSHAMAL時期のラインナップCでの演奏。従って演奏自体は完璧なのだが、なにかが足りない感じだ。

  14. GET IT INNER(Coit)
    前曲とメドレーでつながるYOUの最終曲"YOU NEVER BLOW YR TRIP FOREVER"の頭の部分。終わり方はEST MORTなどと同じサックスの速い上昇下降フレーズとなっている。

  15. MASTER BUILDER/創造主(Coit)
    この曲でピエールのドラムはのりのりだ。最後にドラムソロとなるのかと思ったら次の曲に移っていた。

  16. FLYING TEAPOT(Reprise)(Allen-Moze)
    短いリプライズだが、このEVERYWHEREからの一連のメドレーはなかなかコンパクトで ライブのセットリストとしては完成された構成なのでは。

GONG Est Mort/Vive GONG(1977)
(Celluloid 66915-2)

これはゴング結成10周年記念として、1977年5月28日、パリにて、 ばらばらに活動していた黄金期のメンバーが一同に会して復活ライブを行なったもの。

タイトルがなかなか洒落ている。フランス語で"Gong est mort"は「ゴングは死んだ」 、すなわちオリジナル・ゴングはもうない意味で、反語的に"Vive Gong"=「生きてる ゴング」でライブと掛けている。

Personnel:

ちょっと待て、スティーブ・ヒレッジ(g)も参加しているはずなのだが、 クレジットされていないぞ。 更には内ジャケットの彼の顔も白く塗られている。 メンバー間での印税配分上のトラブルでもあったのだろうか?謎だ。

Live at Hippodrome Paris 28 May,1977

  1. CAN'T KILL ME(Allen)
    "Camenbert Electrique"に収録されている、ゴング初期の名曲。 スタジオ盤や他のライブ・バージョンに比べ、ここではかなりテンポを落した演奏 である。

  2. I'VE BEEN STONED BEFORE/MISTER LONG SHANKS/O MOTHER(Allen)
    これも初期の曲で、メドレーとなっている。

  3. RADIO GNOME INVISIBLE(Allen)
    ここから"Radio Gnome Invisible"の物語に沿った構成である。 イントロのシンセがチープで昔の歌謡曲っぽい。何と途中でフェード・アウトして 終ってしまう。そりゃないぜ。

  4. ZERO THE HERO & THE WITCH'S SPELL(Allen-Tritsch)
    アレンのギターとユニゾる即興の歌の部分はのりのりで最高の演奏。続くマレルブ のサックス・ソロは珍しく、エフェクトがかけられている。後半のヒレッジとマレルブ の掛け合いも見事である。このソロ部分がかなり長めなのであるが、またもやフェード ・アウトしてしまう。オー、ノーぉ!

  5. FLUTE SALADE/OILY WAY(Allen-Malherbe)/OUTER TEMPLE(Blake-Hillage)
    マレルブの一人フルートソロ、Flute Saladeが約4分も満喫できるのはライブ演奏 ならでわ。続くポップなオイリー・ウェイではハウレット、モエルランのリズムが 心地よい。そしてスペイシーな即興演奏のOuter Templeから次の

  6. INNER TEMPLE(ZERO MEETS THE OCTAVE DOCTOR)(Allen-Malherbe)
    へ繋がって来るはずなのが又しても一旦途切れてしまい興醒めだ。

  7. IAO CHANT & MASTER BUILDER(Gong C.O.I.T.)
    ギター・ソロの入りが、ちょっとはずしたな、という感じですが。

  8. SPRINKLING OF CLOUDS(Gong C.O.I.T.)
    ブレイクのシンセリフに導かれて「雲のかけら」。これのライブ演奏は少ないので これは貴重なテイク。しかし、まさかのフェードアウト。

  9. FROM THE ISLE OF EVERY WHERE TO THE END OF THE STORY OF ZERO THE HERO(Gong C.O.I.T.)
    フェードアウトにはもう慣れたが、ここではいきなりフェードイン。演奏が素晴らしい だけに、非常に辛い。ここでの演奏はかなりテンポを増したものである。7/8拍子や 6/8に変化する変拍子の連続にも違和感を感じさせない、ハウレットとピエールの 見事なリズム隊にうならされる。

  10. YOU NEVER BLOW YOUR TRIP FOR EVER(Gong C.O.I.T.)
    最後は"You are I and I am you"のコーラスが延々と続くこの最終曲ですが、思ったと おり、これもフェードアウトである。しかも歌の前のギター部分で。

という訳で、あまりにもフェードアウトが多過ぎる。音質上の問題か、または演奏内 容的なものなのかは分からない。最も可能性の大きいのは、アナログLPの場合、 片面25分程度、長くても30分だったので、収録時間の関係によるものだと思われる。 しかしゴングの楽曲は、曲と曲の繋ぎ目がおいしいと私は思うわけで、他の数曲カット したとしても、つながってる部分は全て収録するべきだ。たとえLP3枚組になったと しても。その点では、曲順に不満があったり、アレン自身が気に入ってないとは言え、 わしは「ライブetc」の方が収録に関しては完全性を認めざるを得ない。


GONG/Live on TV 1990
(DEMON CODE90 Ninety 1/MSIF 3029)

ディーモン・レーベルからのcode90シリーズっちゅうしろもので一応オフィシ ャル盤でしょうか。"Est Mort"以来、たぶん生誕20周年記念の1回だけのクラシック・ゴング復活ライブで、映像もあり、日本でも衛生放送で放映されたと言われている。 またヴィデオも発売されているが、既に灰盤らしい。演奏曲目は"Est Mort"とほぼ同様であるが、 CD1枚分の内容で、実際はもう少し長く演奏されたのではないかとも思われるが、 やはり本物のライブを体験すると、これだけじゃちょっと物足りないなあ・・・
例によってジャケットは、デービッド・アレン:空飛ぶ円盤(皿)があったら、当然 空飛ぶカップやポットもあるに違いないことを発見した人物、アレン自身の描く尖がり 頭の異星の小人が笛吹きゃ耳からくねり出たエクトプラズムがティーポットに... というイラスト付き(裏面)。表面の絵はとてもへたくそで笑える。うーむ、有無を 言わせずクッパ茶をどうぞって感じだ。LIVEのLの字がエクトプラズムしてるが、 これじゃZIVEじゃないか〜!(ちょっぴり手抜きって感じ)

内容は黄金の’70年代のヒット・ナンバー(?)のオンパレードであるしんど。 タイトルこそ90年代を意識しているものの、曲はGONGのおはこがずらりです。 「ダイナマイト/私はあなたの動物」が「ゴルバチョフ・カクテル」ときたもんだ。 グループ名を、わざわざ"Ze Original GONG"としているところが気にかかるけど、ま あまあのメンバー構成です。完全にオリジナル・ゴングではないですが、演奏曲目と スタイルはオリジナル・ゴングの復活であると言えましょう。

ここにほんとは STEVE HILLAGE on guitar with ECHO UNIT がほしいところですが 我慢しときましょう。この頃テクノに夢中になって行った頃だったんでしょう。 シンセの人は、訳わからんソロも出しているサイケな方で、ゴングというバンドには、 なかなか相応しい感じの人ですが、TIM BLAKE的な効果音を出す努力が見られるけど 「ひゅ〜ん」のちょっとしたタイミングがずれたりして惜しい!ただし"Flying Teacup" あたりの80年代ディスコ風シンセの味付けが今聴くと古めかしくて逆にナウい(笑)。

  1. Planetary Introduction (Allen)
    短波ラジオ風ノイズ混じりではあるが、いつものゴング・イントロで始まる。 ゴング復活を喜ぶ観衆の歓声がリアルだ。
  2. Can't Kill Me (Allen)
    なかなかの円熟の演奏。 ただ途中ギターソロあたりでピプのドラムがどうもはずして、 通常の8ビートを叩いてごまかしているように聴こえてならない。
  3. I've Been Stoned Before/Long Shank/O Mother(Allen)
    これも初期ゴングのユーモアにあふれた作品のメドレー。
  4. Radio Gnome (Allen)
    ここからショーのメイン、「ラジオの精」3部作からコンパクトに抜粋された演奏。
  5. Pot Head Pixies (Allen)
    "I'm,You'er,We're Crazy"のコーラスが90年代にクールで覚めているという感じ。
  6. Voix Lactee (Allen/Malherbe)
  7. Outer Vision (Pyle/Malherbe)
  8. Inner Vision (Pyle/Malherbe)
    この2曲は"Angels Egg"後半のスペイシーなインスト、"Outer Temple/Inner Temple"と 異名同曲。
  9. Gorbachev Cocktail (Tritsch/Smyth)
    御存知"Dynamite/I Am Your Animal"の替え歌(?)「ダーイナマイッ!」の部分が 「ゴールバチョ!」と歌われる。
  10. Flying Teacup (Allen)
    "Flying Teapot"のダンス・ミックスとしてGONGMAISONでも演奏されたナンバー。
  11. I Am You(Malherbe)
    おいおい、もう終りかよってな感じで唐突にエンディング。 "You"の最後の"You Never Blow Yr Trip Before"のまたまた最後の部分であるが、 この部分はマレルブの作曲だということが、このクレジットにより判明した。

The Peel Sessions/GONG
1971-74 Pre Modernist Wireless

1995年に出現したBBCライブのCD化アルバム。1974年から1974年の間の3回分のセッションが集められているので、参加メンバーがいろいろ楽しめる。 聞き所はケヴィン・エアーズがゲスト参加している最初の3曲でしょうか。

  1. Magick Brother
    ファーストアルバムのタイトル曲。ゴング神話に登場するキャラクターたちの紹介を 歌ったイントロがついている。演奏はこれが一発録音かと耳を疑うほど完璧です。
  2. Clarence in Wonderland
    Kevin Ayersがおかしげななまりの英語で歌っている。
  3. Tropical Fish/Selene
    アルバム"Camambert Electrique"収録曲。 かなり速めの演奏となっている。後半の 即興演奏がすばらしい。’71年時点で もうゴング独自のスペース・サウンドが確立されている。 これに比べ、メドレーで続く"Selene"の部分も ギターの音色が気になるが、良い出来だ。

    以上1971年11月9日の録音。続く3曲は1973年5月29日録音。

  4. You Can't Kill Me
    黄金期のラインナップによる演奏で、 "Live etc."とほぼ同じ感じの演奏。 音質も演奏も格段に向上している。 Hillageの参加で一段とスペイシーなスパイシーな ギターソロとなっている。
  5. Radio Gnome Direct Broadcast 通常テレパシーで伝達されるところの 電波の精が、今回はラジオであることから 付けられた"Direct Broadcast"という サブタイトルがにくい。ゴング・イントロから の即興が続き、スペイシーな雰囲気を盛り上げている。 フェィドアウトしてしまうのが惜しい。
  6. Crystal Machine これも"Live Etc."のテイクと同一と思えるくらい 演奏が確立されている。
  7. Zero the Hero and the Orgasm Witch

    最後は1974年1月15日の録音となっている。ジリは参加していない。

  8. Captain Capricorns Dream Saloon/
  9. Radio Gnome Invisible
  10. Oily Way


25th BIRTHDAY PARTY/GONG
Oct.8th-9th 1994
London,The Forum
(VOICEPRINT/GAS VPGAS 101CD)

1994年10月8〜9日の2日間、ロンドンでの結成25周年を祝うイベントが催された。このイベントではMOTHER GONGPLANET GONG他、ゴング・ファミリーが勢揃いという記念すべきイベントであったようだ。そしてこのイベントのオオトリが、 再結成オリジナル・ゴング(70〜73年ころの全盛期のゴング)であり、 この実況録音が、本作である。
残念ながら100%当時のメンバーではないが、サウンドはもうすっかりあの頃の音の再現である。メンバーは以下の通り。

Daevid Allen(vo,g)
Tim Blake(synth)
Mike Howlett(b)
Didier Malherbe(sax,fl)
Pip Pyle(ds)
Steffi Sharpstrings(g)
Gilli Smyth(Space Whisper)

Pierre Moerlen(ds)とSteve Hillage(g)がいたら完璧なのですが、これだけ でもそろったのはたいしたものです。 曲目は"Camembert Electrique"と"Radio Gnome Invisible"3部作からの 選曲で、来日公演のセットもこれに似たものであった。曲のタイトルも、 長年の間に短縮されたり全く違う呼び名になったものなどがあるので、 あまりにも異なるものは()に原題を記した。

  1. Thom Intro
  2. Floating into a Birthday Gig
  3. You Can't Kill Me
  4. Radio Gnome 25
  5. I Am Your Pussy
  6. Pot Head Pixies
  7. Never Glid Before
  8. Sad Street(=Prostitute Poem)
  9. Eat That Phonebook
  10. Gnomic Address
  11. Flute Salad
  12. Oliy Way
  13. Outer Temple/Inner Temple
  14. She Is The Great Goddess
  15. IAOM Riff(=Master Builder)
  16. Clouds Again(=A Sprinking Of Clouds)
  17. Tri-Cycle Gliss(=The Isle Of Everywhere)
  18. Get A Dinner(=Get It Inner)
  19. Zero Where Are You?
  20. Be Who You Are My Friends
  21. It's The World Of Illusion
  22. Why Don't You Try
  23. I Am You
  24. Introducing The Musicians (18〜23=You Never Blow Yr Trip Forever)

Live 2 Infinitea/GONG 2000
Live on Tour Spring 2000 (SNAPPER/SMA CD 834)

"Zero to nfinitea"発売後のライブツアーの模様を収録したもので、GASではなくSNAPPERというレーベルから Theoのプロデュースにより出されている。

2001年のGONG来日公演が見られなかった方は、だいたいこんな風であったと思えばよいでしょう。 無論、実際には2時間近いステージのはずなので、何曲かは端折られているのですが。
参加ミュージシャンは、下記のとおり、これもほぼ来日メンバーと同じ。アルバムには 参加していなかったキーボードのGwyo Zepixが参加。来日公演にはいなかった Didier Malherbeも(全曲ではないが)ちゃんと参加している。そしてジャケ内の写真には 便所掃除型シュッポン帽子(爆)を被った彼が写っている!

Recorded live at Subteranea,London,England 6 April 2000
The Phoenix, Exeter, England 27 April 2000(tracks 12,13)
The Garage, Bergen, Norway 29 April 2000(tracks 2,14)

曲の方を順に聴いていくと、

  1. FOOLEFARE (Allen/Travis)
    これはスタジオ版と異なり歌入りのヴァージョンで、フェイズ効果がかかっている。
  2. ZEROID (Allen/Howlett/Travis)
    これもスタジオ版ではサンプリング声の使用などデジタルっぽいものだったが、ここでは 当たり前だが迫力のアナログ演奏。
  3. MAGDALENE - INTRO (Malherbe)
    Didier MalherbeによるDoudoukの無伴奏ソロ。この民族楽器は聞いての通り 音色はアルトサックスに似ているが、より人声に近く、音程も微妙だ。
  4. MAGDALENE (Malherbe/Allen/Howlett/Taylor)
    ソロから続いてこの曲のイントロフレーズに転じて始まる。Doudoukとテオのテナー サックスとDaevidのヴォーカルのからみが面白い。 来日ステージでは「マグダレーン」の部分だけ マイクを変えて(ディレイエフェクト)歌っていた。
  5. INFINITEA (Allen/Smyth/Travis/Howlett/Taylor)
    シンセとグリッサンドギターがスペイシーに飛び回る中、テオのサックスが 即興演奏するワン・コードの曲で、 アルバムでは最終トラックでフェードアウトしていたが、ここではうまいこと テナーサックスのフレーズが入った時点で (アルバム制作時からの意図的?)次の
  6. THE MAD MONK (Allen/Travis/Howlett/Taylor)
    につなげている。アルバムではDaevidが弾いていたが、 ここでのGwyo Zepixのピアノはタイトかつモンク的な遊び感覚にあふれている。
  7. ZERO THE HERO AND THE WITCH'S SPELL (Allen/Tritsch)
    別名”チクタク”と呼ばれるこの曲は、旧作"Flying Teapot"からのナンバー。 バックにオルガンの入った演奏は耳に新鮮。中間部のDaevidのスキャット・ ユニゾンによるギターソロはやけに陽気(メジャーキーでやっている!)。 通常は、アルバム通り、"Witche's Song"にメドレーでつながるはずなのに、 ここではこの曲だけで終わって、突如拍手が沸き起こるのは、 不自然極まりなくおかしい。
  8. BODILINGUS - INTRO (Malherbe)
    おもちゃの笛による導入部。
  9. BODILINGUS (Travis/Allen/Howlett/Taylor)
    かなり即興的な歌詞のフェイクにより、幾分アルバム・ヴァージョンとは 雰囲気が異なっているが、さびのコーラス部分はアルバム通りに戻る。
  10. INNER TEMPLE (Allen/Malherbe)
    "Angels Egg"からの古い曲である。前の曲から見事に繋がるのは新しい発見。通常 この曲も単独で演奏されることはないと思われるのだが、 編集されたものではないと思われる。Theoのサックスソロは メジャーキーで演奏され、明るい感じなのも新鮮。効果音的シンセは Gwyoの相棒、Basil Brooksにより追加されたものらしい。
  11. YONI ON MARS (Travis/Smyth)
    スタジオ版より少しアップテンポで演奏されている。テオの作曲&演奏センスが 光る1曲だ。
  12. TROPICAL FISH (Allen)
    この曲からは来日時にもアンコールで演奏された"Camembert Electric"時代の曲。 ただし後半からエンディングがかっこよく再アレンジされている。
  13. INVISIBLE TEMPLE (Allen/Howlett/Travis/Malherbe/Smyth/Taylor)
    "Isle Of Everywhere"が演奏されない代わりにこの曲になったと思われる、 非常によく似た感じの曲だが、変拍子が入らないところが多少クール(さむい)。
  14. SELENE (Allen/Smyth)
    いつもどおりルバートのヴォーカルの後、リズムインして 最後はやはり、あのコーダである。


Live at Sheffield/GONG (1990)
Comming Soon!


Live in Paris - Bataclan 73/GONG 1990
(MANTRA 025)
これは1973年ゴングの絶頂期を捉えたライブ音源である。一部の曲はLive etc.にも編集された形で収録されている。 このときは下記の通り、ゴング最強のメンバーによっている。

73年ということで、YOUの楽曲は全く演奏されていない。Angels Eggの曲もほとんど演奏されていないが、以降のアルバム が、この辺りのライブ活動の成果として出来上がっていったのね、ということがよくわかるライブ音源だ。

  1. Introduction-Tout va bien
    フランス語によるメンバー紹介。Gili Smythはジリ・スミスと発音されている。
  2. Dynamite-I'm Your Animal
    "Angels Egg"の導入部的な雰囲気で、オープニングを盛り上げるGILLIの宇宙声、アレンの即興的スキャット、Malherbeのソプラノを主体とした スペイシーな即興演奏がイントロに付加されており、演奏時間も17分に及んでいる。
    引き続き定番のDynamite。かなり長めのイントロ。 ここでのGilliの絶叫が凄い。もしあるならば、この映像を見てみたい。しかし最後元に戻らずフェードアウトしてしまうのが残念。

  3. Tic Toc
    これは"Live Etc."にも収録されている"Flying Teapot"の中の"Zero the Hero and The Witch's Spell"の前半部分。「チクタク」というイントロのギターの音からしばしばこのタイトルで呼ばれるようだ。 &Quot;Live Etc.&Quot;ではカットされていたサックスソロは完全に収録されている。

  4. Taliesin
    これはアレンの息子の名前であるが、同上の後半部分(Witch's Spell)でGilliの魔女の呪文のようなウィスパーが スタジオ盤よりも抑揚がある。続くMalherbeのテナーサックスソロもかっこいい。 Tic Tocのモチーフで終わる。

  5. Inside Your Head
    えーと、これはスタジオ盤であったかな。ゆったりとした牧歌的ベースのリフ上でGILLIが即興的な ポエトリーディング(詩の朗読)を行うもの。

  6. You Can't Kill Me
    これも"Live Etc."にも収録されているのと同一のソースによる無修正完全版にして完璧な演奏。Camembert Codaで終わる。

  7. Flute Salad
    Malherbeの4分半にわたるフルートソロのコーナー。 通常はOILY WAYへとなだれ込むはずなのですが、ここはソロだけトラック。

  8. Pussy
    正しくは"Flying Teapot"収録の"Witch's Song:I'm your Pussy"。 スタジオ版よりも一段とセクシーな雰囲気が迫力。

  9. Radio Gnome I&II
    I&IIとはどういうことか?ほとんどオリジナル通りの構成だと思うが。ただしエンディングの パターンは長く引き伸ばされている。

  10. Flying Teapot
    やはりこの曲のコーラスにはヒレッジの声がはまりますね。 Pierreのド迫力のドラムソロ付き。

  11. Wet Drum Sandwitch Encore
    即興と思われる、かなりフリージャズな、それでいてかっこいいナンバー。

BREAK THROUGH THE COMMUNE

(CANTERBURRY DREAM CTD-015/016)
LIVE AT PIPER 2000 CLUB,VIAREGGIO,ITALY
APRIL 21,1976

笑えるのは、最初の方はこもった音なのですが、1曲目の途中からがさごそして、 急にクリアーな音に変わります(笑)。ワウフラッタが気になる(特にヴァイブの 音はモロ出てる)曲もありますが、まあまあの音ですね。しかし、こんなもの買う モノヅキがいるんだろうか?(ここにおる。)

アレンとスミス脱退後のシャマール時代のものですが、スティーブ・ヒレッジも 既に抜けています。では順に曲を紹介しますと(タイトルの間違いそのまま記しま した)、

DISC 1:

  1. CHANDRA/LOVE IS HOW YOU MABE IT
  2. WINGFUL OF EYES
  3. CAT IN CLARK'S SHOES
  4. BAMBOOJI
  5. THE ISLE OF EVERYWHERE-PART 1
DISC 2:
  1. THE ISLE OF EVERYWHERE-PART 2
  2. GET IT INNER
  3. MANDRAKE
  4. SHAMAL
  5. IOA CHANT & MASTER BUILDER
  6. JAM SESSION
という感じで、ほとんど「シャマール」全曲と「ユー」からの選曲です。ヒレッ ジなき後のサウンド造りを如何にせんと模索している状況がひしひしと伝わって来 ます。アレンが築いた音楽共同体からの脱皮ということで、タイトルの付け方はナ イスです(笑)。

全体にギターのないぶん、パトリス・ルモアのエレピが頑張っています。1曲目 のメドレーの繋ぎ方はさすがに巧い。当時はやりのワウをかけたローズの音です。 "LOVE IS ..."は本来、アレンのほのぼのした歌がいい味出してた曲ですが、ここ では全くインスト版で、メロディーをPincheuskiのバイオリンが奏しているので、 かなり中華風です。

"BAMBOOJI"はこれまた中華風あるいは和風から転じて最後はフォルクローレにな るという、おもろい曲ですが、ちゃんとチャランゴの音がはいってるではありませ んか。これはハウレットがやってるんだろうと思ったら、"ISLE OF EVERYWHERE"に 切れ目なく移行してベースがバックに入って来るので謎です。

そしてこの"ISLE OF EVERYWHRE"なんですが、やはり「宇宙のささやき」「UFO シンセ」「雲上グリッサンドギター(テープエコー掛け)」もなしに、この曲を スペーCにするのは難しいですね。たぶんドローバーを刻々といじくって音色を変 化させてるオルガンがティム・ブレイクのシンセを摸してますが、全然だめです。 と思ったら後半はモエルランの白熱のドラムソロが凄いので許す。

"IAO CHANT"(MASTER BUILDER)からがどうもアンコールのようですが、喚声がすご い。当時イタリアでも人気が高かったようです(ほんまかいな)。 最後の"JAM SESSION"はシャッフルするリズムにのったファンキーなブルースです。


Radio Gnome in Japan
Copyright(C)1997 by Yochim
Last modified on Jan.04,2000