FLYING DISC 第7章
ゴング編纂物
GONG COMPILATIONS
ここでは以下のアルバムを紹介しています。
ベスト盤
コンピレーション
このコーナーに紹介しているもののうち、ベスト盤以外はコレクター以外は手を
出さない方がいいものもあります。
音質は悪いし、曲もダブっていたり、同じ曲なのにタイトルが違ったりと
訳がわからなくなるからです。しかし初期ソフト・マシーンからゴングへと
どのように移行して行ったかを知ることが出来る資料性の高い音源と言う
ことができます。(そのためには更に"Daevid Allen Trio"および
"Soft Machine"の真のファーストを聴く必要がありますが)
ベスト盤の方も、ここに紹介する以外に2枚ほど見かけたのですが、まだまだ登場するでしょうし
きりがないのでこの辺にしときましょう。
BEST ALBUM
WINGFUL OF EYES/GONG
これは3部作以降(アレンら脱退後)の"SHAMAL"、"GAZUESE!"、"EXPRESSO II"の3枚から適当に選曲されたベスト・
アルバムである。タイトルも「シャマール」の1曲目から取っている。なぜこの
ようなものが出されたのか私は理解できない。アレンとジリが抜け、サウンドも
変容した後の曲を集めているので、もし初心者が、
「ゴングをちょっとチェックして見ようかな」
という意図でこれを買って聴いたとすると、飛んでもない、非常に危険なことになる
のではなかろうか。
「なんだ、ゴングってパーカッション主体のジャズ・ロックなんだ。
うん、だいたいわかったから、もういいや」
と、そこで終ってしまう。本当は「3部作」を聴いた後に、
「その後ゴングは随分変わって行ったということだが、どんなんだろう」
と言う方に聴かせるためのベストである。この注意書きをジャケットに書き添えても
らいたいものだ。実際、私のバンド仲間も最初にこれを聴いて、永年ゴングを誤解して
いたのである。最初に「3部作」を聴いていれば、今頃彼は永遠の涅槃状態に
達していたかも知れないことを考えると、誠に残念なことである。
(ちなみに、私はこれ持ってません)
THE VERY BEST OF GONG(1997)
(SUMMIT SUMCD4117)
もう一つ新しく出されたベスト盤。ジャケット・デザインはコンピューター・グラフ
ィックによる妙に滑らかでシンプルなプロペラ付き空飛ぶティーポットとその回りを
浮遊するティーカップ。ティーポットには例によって緑のプロペラ頭の小人が乗って
いる。小人の絵だけは手描きによるものと思われるが、アレンが描くような、かわいい
小人ではなく、悪魔的な意地悪そうな顔つきの小人であるのがちょっと残念である。
内容的には"Radio Gnome3部作"を含む初期4作品からの選曲であり、ほぼアルバム構
成に沿った曲順で収録されている。意図がよく理解できないが、最後にボーナス・
トラックとしてなぜかPLANET GONGから1曲入っている。
これが出たことで、上記の"Shamal"以降のベスト盤である"WINGFUL OF EYES"と併せて
聴けば、ゴングの全体像というか変遷が、ほぼ分かるかもしれない。
しかし3部作はストーリー性があるので(本当か?)是非通して聴きたいものでは
あるが。
- Dynamite I Am Your Animal
- Radio Gnome Invisible
- Zero The Hero And The Witches Spell
- Flute Salad
- Oily Way
- Outer Temple
- Inner Temple
- I Never Glid Before
- The Isle Of Everywhere
- You'll Never Blow Yer Trip Forever
- Eat That Phonebook Coda
- Stone Innocent Frankenstein(Bonus Track)
ちなみに最後のボーナス・トラックはPLANET GONGからの選曲。
やはりゴングのベストを作るのは難しい。曲は長いし、メドレーで繋がっているし、
特に3部作はどのアルバムも後半にメドレーが自然な流れで繋がっており、内容も
密実で、このあたりの雰囲気こそがゴングであり、端折ったりフェードアウトしたり
できない。そんな訳でFlute SaladからInner TempleまでのAngels Eggからの
メドレーも入っているのであろう。
もし自分が選曲者だったら、そんな無理はせずにもっと割り切って、これらの代わり
にThe Pot Head PixyとかWitche's Song:I Am Your PussyとかPerfect Mystery
などのシングル・カット向けの曲に入れ替えるのだが。そうそう、もちろんアルバム
のトップには You Can't Kill Meを持ってくるね。
BEST OF GONG(1996)
(Mantra 111-9611 3015912)
年代順に前出のThe Very Best Of Gong以外のところでうまく選曲して、
しかもベスト盤といえる代表曲が収録されている。
最後にボーナストラック的に、レーベルが所有するライブ版からのトラックを2曲入れて
変化をつけながら、同時に宣伝効果も狙っているところがにくい。しかし最後の2
トラックをGONGのベストと呼ぶのはちょっと無理があるぞ。
- Radio Gnome
- You Can't Kill Me
- Fohat Digs Holes In Space
- Tried So Hard
以上は1971年初のゴング名義のアルバム、CAMEMBERT ELECTRIQUEからの選曲。
- Radio Gnome Invisible
- Flying Teapot
以上2曲はFlying Teapot(A面)そのまま。
- I Never Glid Before
Angels Eggからはこの曲だけ。
- Master Builder
- A Sprinkling Of Clouds
以上2曲はYouからのチョイス。
- Tic Toc
これはマントラレーベルが出しているBataclan'73のライブかのトラック。
(第3章ライブ編参照)
原題は、"Flying Teapot"における"Zero The Hero And The Witch's Spell"の
前半部分。
- Deep In The Sky
こちらは同じくマントラのシェフィールドのライブから、前曲の後半部分。
- White Neck Blues
これはなぜか、Banana Moonからの選曲。
- Chrysler Rose
これまたなぜか、GONG名義ではないDashiell HedayatのObsoleteからの選曲。
OTHER SIDE OF THE SKY/GONG 'A COLLECTION'(1999)
(GAS SMDCD 189)
さらにこんな2枚組のコレクションも出た。敢えてベストとうたっていない
ことから、「ベストを聴いてちょっぴりゴングを気に入ったが、膨大で訳が分からない
ゴングのアルバム1枚1枚集めるまででもない」と思うリスナー向けのものか。
YOUまでのゴングのアルバムと、PLANET GONG、そしてNEW YORK GONGからも選曲されている。
特徴はメドレーでつながっている曲はそのままつながったまま1つのトラックとしている
ところで、かなりそれなりにゴングの音に浸れることは浸れるのだが、突如ニューウェーブ版ゴングやパンク版ゴングになったりする曲順は、評価の分かれるところだ。
DISK ONE
- SQUEEZING SPONGES OVER POLICEMAN'S HEADS/FOHAT DIGS HOLES IN SPACE
- I NEVER GLID BEFORE
- OPTIM FOR THE PEOPLE
- THOUGHT FOR NOUGHT/A P.H.P.'S ADVICE/MAGICK MOTHER INVOCATION
- TROPICAL FISH/SELENE
- THE POT HEAD PIXIES
- A SPRINKLING OF CLOUDS
- AND YOU TRIED SO HARD
- FLUTE SALAD/OILY WAY/OUTER TEMPLE/INNER TEMPLE
- MATERIALISM
- EAT THAT PHONE BOOK CODA
DISK TWO
- RADIO GNOME PREDICTION/YOU CANT KILL ME
- OTHER SIDE OF THE SKY/SOLD TO THE HIGHEST BUDDAH/CASTLE IN THE CLOUDS
- ISLE OF EVERYWHERE
- RADIO GNOME INVISIBLE/FLYING TEAPOT
- PSYCHOLOGICAL OVERTURE/FLOATING ANARCHY
- ALLEZ ALI BAB BLACK SHEEP HAVE YOU ANY BULLSHIT:MAMA MAYA MANTRA
COMPILATION ALBUM
Camembert Eclectique/GONG
(GAS CD 001)
初期のゴングの未発表音源を集めたコレクターズ・アイテム的アルバム。
ジャケが"Camembert Electrique"に似ている(色がネガポシっている)
ので、間違えないようにしよう。
テイクは異なる(?)が、多くの曲は"banana moon"や"The Mystery and..."に
も収録されている。
- Cafe Montelieu Demos
このCDの解説書(かなり詳しい用語集がオマケでついていて資料性が高い)
によれば、モントリューとは、ゴングの黎明期にメンバーが
共同生活していた場所。ここで初期ゴングの曲がいくつか作られたとのこと。
ここでのセッションを編集したもので、長めのゴングイントロに引き続き、
連続して収録されている。
- Take A Little Trip
アルトサックスのリフと平行して歌われるポップな曲。
- Dynamite
あの名曲のかなり初期のバージョンと思われる。
ソプラノサックスがいい加減だし、ジリが1回多く「ダイナマイト」って
歌っちゃうし、まだまだ荒削りではあるが、ほぼ構成的には完成している。
- It's The Time Of Your Life
なかなかえぐいスペイシーな音の遊び(幽霊出そうな感じ)に続いて
なかなかかっこいい後期’60年代風ロックナンバー。
- Chelsa
心安らぐフルートのオブリガード、クリーントーンなギターなアルペジオを
バックに歌われる美しい曲。ビートルズの"Across the Universe"風。
惜しいことに途中でテープがわかめっている。
- Big City Energy
スペイシーな即興演奏がいきなりストップし、ファンキーな歌が始まる。
Malherbeのアラビック・スケールを組み入れたサックスは、ゴングのポップな
曲のバッキングスタイルとしてこの時点で完成されている。
メドレーの締めくくりに再びテープ操作によるゴング・イントロが付属する。
- Garcon ou Fille(alternative vers.)
"est-ce que je suis"というタイトルで"banana moon"にも入って
いた曲であるが、こちらの録音の方がにぎやかで完成度が高い。各種ライブ盤でも
この曲が聴ける。
- Dynamite/Goldilocks
ダイナマイトはこちらのテイクの方が出来がよいのだが、ジリはまた1回多く
歌いそうになり、「ダイ・・・」で止まる(笑い)。続いて同じく曲はDynamiteで
あるが、アレンが"dynamite"ではなく"Goldilocks"と歌う。
これは"banana moon"に入っていた「雄叫び」を"Dynamite"の上に載せたものである。
最後はCamembert Codaで終わるのかと思うとすんなり終わってしまい、もう一度やりな
おしが入っているが、今度はフェードアウトしてしまう。スタジオ練習的な雰囲気。
- Rock & Roll Angel & Nightmare of Mr.Respectable
Rock&Roll Angelは"banana moon"と同じテイクかと思われるが、
かなり深めのディレイ処理がなされている。
後半の"Nightmare..."は"Goldilocks"であろうと思われるが、
ゴングの場合、曲のタイトルなどどうでもよいのだ。
- Garcon ou Fille(submix)
カラオケ版。さあアレンとジリになって歌おう!
Malherbe(sax)にLalouxとGeisslerのバイオリンと
ホーンが入っている。
- Hyp Hypnotise You(submix)
これもカラオケ版。上記と同じくブラスが入ってにぎやかな
演奏となっている。
- Haunted Chateau Rehearsals
フリージャム的な即興演奏のおいしい部分を繋いだものかと
思ったらいきなり既製曲のリフが出てきたりする。
彼らもリハーサルではかなり自由にやっているのだろうなと
思う。後半において、ラロックスのかなりプッツン、やばいよ
もう、ダイジョウブこの人?な演劇的な語りが聞ける。
- Big City Energy
このテイクはかなりまとも。このCD中のベストテイクだと
思います。非常に凝った構成である。
Malerbeがシャナイ風のエスニックな味を出している。
- Gongwash Indelible
いつものゴング・イントロ・コラージュのひとつ。
銅鑼の音など様々な素材が用いられ、
時間もかなり長く、奥深いテイクである。
数あるゴング・イントロの中でも最良の
部類に属するのでは中廊下(なかろうか)。
と思えば、これはアレンのソロ、
"The Death Of Rock"に入っているもののサブセットみたい。
The Mystery and the History of the Planet G**g
(Magnum CDTL010)
初期ソフト・マシーンやバナナムーン時代から最近のソロ(ボツ作品か?)まで、
色々な未公開音源をCDに詰め込めるだけ詰め込んで作られたもの。
ゴングの歴史と言うよりも、アレンの足跡を辿って、ほぼ年代順に構成されている。
他のコンピレーションと同じような音源も
入っている。輸入盤では解説も何も付いてないので、内容がどんなものかよくわかり
ません。従っていいかげんな推測で書きますのでご了承下さい。
- The Concert Intro
これはGONGのアルバムやライブの冒頭で使われる
"Rdio Gnome"イントロダクションの完全版でしょうか。
- Captain Shaw & Mr.Gilbert
なんじゃこりゃ、ラジオのコント番組の一場面。実際に放送されたものであろうか?
何も解説がないのでわかりませんけど、アレンのメディアにおける初仕事かもしれ
ない。
- Love Makes Sweet Music
こ、これはあのSoft Machineの伝説のデビュー・シングルではないか!
ラジオのオンエアを録音したものらしい。AMラジオの音質。
- RIOT 1968
Soft Machine の RIOT での MC。喧噪に近いゴタゴタの様子。
- Dreaming It
ここで聴ける不気味なウメき声がスペースウィスパーの原型か。
IIm7/V7のコード進行のループのリズムに、フリースタイルのアレンのヴォーカルと
ギターソロが絡む。
- I Feel So Lazy
かなり年代を感じるフォークロック調の曲のライブ演奏。ゴングのデビュー・ライブ
の時の音源であろうか。マレルブのフルートが登場。
- And I Tried So Hard
この曲は"Camembert Electrique"にスタジオ版が収録されているが、これも同上の
ライブ音源と思われる。(CDのトラック上は前曲と同じ6トラックにつながって
収録されている。)
- Radio Gnome Pre-Mix
Radio Gnomeのイントロ部分のプレミックス。語りが多すぎるので最終的には
シンプルにする為カットされたのであろう。
- Pot Head Pixies
"Pot Head Pixies"の別テイクと言うか初期デモテイクっぽい感じ。
音質があまりよくない。
- Magick Brother
なぜかこの曲が入っていない。
- Line Up
当時のメンバー紹介のナレーション。
- Clarence in Wonderland
"BBC Peel Sessions"にも収録されていた、ケヴィン・エアーズがボーカルを取っているナンバー。
- Where Have All The Hours Gone
未発表曲か。
- Gong Poem
つぶやきアレン。ゴングとは何かを静かに語る。
- Deya Goddess
アレンのソロ第2作、"Now is the happiest time in your life"の
最終トラックに収録されている曲の別テイクあるいはデモテイクと思われる。
- Opium For The People
’77年のパンク時代、プラネット・ゴングの曲。
スタジオ版(シングル盤)でしょうか?
- Red Alert
軍隊行進曲風の短い曲。詳細は不明。
- 13/8
タイトル通りの変拍子だが、マイク・オールドフィールドを彷彿とさせるような、
アコースティックで美しいナンバー。
- Gliss U-Well
これは"You/Gong"における1曲目、"Thought for the Naught"の第1主題の
ヴァリエイションである。
- Future
これも訳が分からないゴング的な音遊びだが、ナレーションはアレンではない。
- The Dream
これは雰囲気から察するところ、マザーゴングでしょうか、
今のところ出処不明の音源。
- Chernobyl Rain
"Invisible Opera Company Of Tibet"に収録されていた、
チェルノブイリの事故を題材とした反核ソング。
スタジオ録音でボーカルはシャープストリングス氏と思われる。従来のゴングの
サウンドとは異質な感じの曲である。
- Let Me Be One
最後はゴングメゾン時期のものと思われる、
ネイティブでシンプルなメロディーの大勢でのコーラスが延々と続くと言うもの。
以上のように、資料性の高い音源も収録されていると思われるのですが、
やはり解説なしには、よくわかりません。くれぐれもコレクター以外は手を
出さない方がいいでしょう。
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ところが、2000年になって解説付きの再発版がでたのです。しかもMSIレーベルより日本盤は「惑星ゴングの秘宝館」というナイスな邦題!
(MSIF3756/Pilt67)
しかもなんとあの稀少盤「The Owl and The Tree」が初回プレスのみのボーナスCD(おまけというにはあまりにも豪華というか、無謀というか・・・)付きなのだ。熱心なゴングファンしか手にしないという皿を、何とか万人にも売ろうという営業戦略。美妙にタイトルも変っているのだ。マニアはその辺も楽しもう。
- Intro(from Christmas Party 1973)
- Captain Shaw and Mr.Gilbert(Recorded by Daevid in 1964)
- Love Makes Sweet Music(Daevid Allen & Soft Machine Radio Broadcast 1968)
- RIOT 1969(with Soft Machine in France plus DLT interview)
- Dreaming It(Earliest Live Recording of Gong 1969)
- I Feel So Lazy(Live in Los Angels 1972)
- And I Tried So Hard(Live in Los Angels 1972)
- Radio Gnome Pre-Mix(Studio out take 1973)
- Pot Head Pixies(Live 1973)
- Clarence in Wonderland(Radio Session with Kevin Ayers)
- Where Have All The Hours Gone(Recorded in Deya Spain 1976)
- Gong Poem(Recorded with Clive Williamson 1976)
- Deya Goddess(Recorded in Deya Spain 1976)
- Opium For The People(Studio version sung in French)
- Red Alert(Recorded in Wales 1980 with Mother Gong)
- 13/8(Studio Session 1981 featuring Guy Evans & Dave Sawyer)
- Gliss U-Well(Studio Session 1981 with Didier from the tape "Words fail me")
- Future(Taken from Australian tape only release "Living on the brink")
- The Dream(with Gilli Smyth & Tom the Poet Australia 1985)
- Chernobyl Rain(Kansas mix invisible opera co.)
- Let Me Be One(Recorded live in Glastonbury 1988)
以上。
Je ne fume pas des bananes/daevid allen banana moon gong
Banana moonはソフト・マシーンとして
イギリスに入国できなかったアレンがフランスに留まり結成した録音した作品で、
初期ソフト・マシーンのサイケデリック・ポップから独自のゴング・ワールドへと
発展する過渡的な音となっている。
唯一アルバムが出たと言われる正規の"BABABA MOON"もCD化されていて、ソロ編の
アレンのコーナーに紹介しています。
スペース・ウィスパーやピロピロシンセ
やグリッサンド・ギターなど後のゴングのスペース・サウンドの
要素となる片鱗が、この時期に開発されているのが伺える。同一曲の別テイクが数曲
収録されていたりする。
- Intro
呟きのテープ操作によるループの短いイントロ。
- Pretty Miss Titty
ゴングとしてのデビュー作"Magick Brother"で再び録音されている。
ここではかなりラフな演奏(特にギター)。少々もの悲しい感じの
イギリス臭いナンバー。
- Rich girl
ギリの呻き声で始まるかなりポップな曲。かなり初期のソフト・マシーン
的な感じ。それにしてもバンドとしてのまとまりに欠ける(へたくそな)
演奏だ。それを正当化(ごまかす)ために後半は崩れてフリーな即興モー
ドに突入するが、この感じが後のゴングの即興スタイルに反映されていく
のではないかと考えられる。
- un oeuf for you
これも前曲同様初期ソフト・マシーン風の、簡単な2コードのリフに乗
って歌われるポップな曲。中間部で再びジリのヴォイスが登場するが、
ここではスペイス・ウィスパーというよりも、
「いかれた女の喘ぎ声」である。しかし確かにゴングに
引き継がれていくトリップ感覚が感じられる。
- my mother's gone to india/hare krishna/time of the green banana/remember the name
一応できている曲をつないで見た、という感じの一発撮りっぽい録音に
よるメドレー。
my mother's gone to indiaはもうゴングである。"Shapshifter"にも
入ってたんじゃなかったかな。(要チェック)
remember the name はまるっきりソフト・マシーンのあの曲だ。あれだって
あれ、曲タイトルが出てこない。
- la lelle cerebrale
おお、この音はおもしろいぞ。かなりフリーな即興演奏のギター・トリオに
アナログ・シンセが自由奔放に絡まる。(その当時)最新技術の結晶である
アナログシンセで遊んで見ましたって感じ。このシンセの音が後のスペース
サウンドの重要な要素のひとつとなるわけだ。
- est-ce que je suis(garcon ou fille)
このあたりは"Camembert Eclectique"にも収録されている曲だ。後のゴングにおいて
もよくライブで演奏されたらしく、"Live etc."などにも収録されている。
フランス語による、お祭り騒ぎ的な曲。
- hyp hypnotise you
これもライブ等でよくフレーズ使われるものの原曲と思われる。
Malherbeのサックスが登場する。
- goldiox
ジャズドラムとベースをバックにアレンの歌と言うよりも
叫びが聴ける、かなりキテいる曲。
ヴォーカルの音質が頻繁に変化するのは、きっと
アレンが部屋中走り回りながら叫んでいるためだろうか。
アルバム"Daevid Allen Trio"
における何曲かと同一コンセプト。
- why do you come knocking at my door?
これもかなりキテいる、ミュージック・コンクリート風
の前半部分に続き、気怠い弾き語りが続く。
しかも盛り上がったところで
フェードアウトしてしまう。
- rock'n'roll angel
途中何を言っているか判らないほど、
血管切れそうなアレンの歌。
ハーモニカ入り。
- why are we sleeping?
イントロとエンディングあたりにグリッサンド
・ギターが登場する。
ピンク・フロイドの「星空のドライブ」に似た
8ビートのワンノート・ベースラインに乗って
サイケデリックな即興的が延々と続く曲。
ギターソロはジミヘンっぽいが、お世辞にも
上手いとは言えない。
- french garden
アレンのソロに入っていそうな、
アコースティックな、楽園的雰囲気の曲。
- french garden
同上別テイク
- pretty miss titty
再び登場、後に"Magick Brother"に収録されたものの原形。
たぶんアレンが作曲した時点でのデモと思われ、
ギター1本による弾き語り。ボブ・ディラン風の
投げ槍な歌い方がおかしい。
後半はなぜか再びワウなギターのジミヘン風ソロ
で遊んでいる。
- pretty miss titty
デモ・ヴァージョン2であろうか。ドラムを入れ、コンパクトに
なっている。最後のアレンの呟きが「はい、終わったです」と聞こえる
のですけど・・・。
- gong song
これもアレンの弾き語りによるデモ。ヴォーカルがレベル
過大で音が割れている。
正式版は次作、ゴングのファーストに収録されている。
- je ne fume pas des bananes
アルバム・タイトル曲。即興的なフランス語の叫びと
ギタートリオによる、
曲と言うよりも、例のDAT(Daevid Allen Trio)風
インプロヴィゼイション。
バナナ欲しさに泣き叫ぶ幼児の如く
クレイジー度150%。
- je ne fume pas des bananes
しかし短期間にフランス語ぺらぺらのアレンって
イカれてるけど凄いなあ。音楽的才能はもっと凄いけど。
このテイクはシンプルな語り(叫び)のみ。
Family Jewels/Gong
(GAS AGASCD008)1998
未発表ライブ音源やゴング関連のさまざまな人脈の最近の活動ぶりを
収録した2枚組コンピレーション・アルバム。1998年リリース。
ジャケットはアレンによるもので、これまた今までのイラストの
集大成という感じの大作で、なかなかよくできており楽しめる。
またCD1は思考的皿、CD2は感覚的皿となっている。
すなわち1枚目は、その思想やテクニックをリスナーの知性をもって
聴いて、2枚目はいっしょに歌うなり踊るなりして感性でもって
聴くようになっている。
特にCD 1の後半は(現在目下調査中であるが)GONGの未発表ライブ音源と
思われ、もしそうであれば歴史的な発見となろう。
CD 1:THINK DISK
- Seven Year Itch/Pip Pyle
- Second Wind Live/Pierre Moerlen's Gong
- Cyber Whale/Gilli Smyth
- So What?/Daevid Allen
- Little House I Used To Live In/Pierre Moerlen
- Radio Gnome Transmission/Gong
- Master Builder-Guitar Solo/Gong
- Farewell Flagship/Daevid Allen
- Say No More/Pierre Moerlen's Gong
- Master Builder-Sax Solo/Gong
- Can't Kill Me-Jam/Gong
- You Are I And I/Gong
CD 2:FEELY DISC
- Hadouk.Didier Marherbe
- Let's Glo/Glo
- Blame the Rich/Gongmaison
- Back to the Sea/Glo
- Zeff Dance/Didier Malherbe
- Stroking the Tail of the Bird/Smyth,Allen,Williamson
- Mountains of Venus/Mike Howlett
- Deia/Glo
- Blues de'l Horizon/Didier Malherbe
- Voice of Om/Daevid Allen
Radio Gnome in Japan
Copyright(C)1997 by Yochim
Last modified on Oct.17,2000